海外PRツールのデザインで気をつけるべきポイント(その1)

企業の海外PRツールを制作するに、通常以外な作業が発生します。しかし、それらの作業をクリアしただけですと、“よく分かりません”、“この企業は可笑しい”と思われることもあります。下記では、企業の海外PRツールをデザインする時、日本企業が最も陥りやすい罠をまとめています。

世界地図で日本がセンターになっている

地球は丸いのですが、欧米の国々にとって、日本はあくまで「東」にある国です。日本が中心にある世界地図は、日本人向けにはよいのですが、欧米の人々から見ると見慣れない地図になってしまいます。

「グローバル」感を演出する人物写真の、人種が偏っている

日本では女性参画とイコールで取られがちな「ダイバーシティ(多様性)」ですが、海外では「人種」についても非常に重視されており、中でも他民族国家であるアメリカにおいては極めて敏感なテーマです。しかし、日本企業の海外PRツールで外国人の写真を使うさい、白人に偏りがちで、せいぜい白人と日本人と思われるアジア人が登場する程度です。これは使われる場所によってはダイバーシティ軽視、下手をすると人種差別的であるとすら思われる可能性があります。

「グローバル感」を強調するための写真が、かえって国際感覚の欠如を露呈する結果にならぬよう、写真に登場する人の人種多様性に関しても配慮する必要があります。

複雑すぎる図解

組織や体制、何かの仕組みを説明するさい、図を使うことがありますよね。これは世界共通のことなのですが、外国人から「日本企業が作る図は複雑すぎる」という意見をよく聞きます。

私の経験でも、最初はわかりやすくデザインされていたのに、「あれが足りない」「これがちょっと違う」・・・といろんな意味を盛り込み、細部にこだわるうちに、第三者から見たら何を伝えたいのかわからない状態になったことがあります。作る側としては達成感があるのですが、わかりやすくするための図が複雑すぎてスルーされてしまう、これでは意味がありません。

図はとにかくシンプルに、ポイントを絞って作成して、細部が必要なら文章で補うことをおすすめします。

余白が少なく、びっしり文字やグラフィックが詰まっている

外国人のクリエイターと仕事をしていると、日本人は“余白恐怖症”だとよく言われます。欧米のグラフィックデザインの世界では、余白が多めのゆったりしたレイアウトが一般的です。文字とグラフィックを詰め込んだ日本企業のCSRレポートやアニュアルレポートの多くは、欧米の人々にとって「学術雑誌を読まされるような」感覚 だそうです

デザインから受ける印象というのは文化や慣習の影響を受けやすいものです。日本人には良いデザインに見えても、外国人にとっては違和感を与えたり、場合によっては不快に感じることもあります。海外PRツールを作成するときは、重視しているターゲットにとってふさわしいデザインにしたいですね。

今後もいろんな例をとりあげていきたいと思います。

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